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ブログを始めたものの、なかなか検索からのアクセスが増えずに悩んでいませんか?実は、WordPressにはSEO対策に必要な機能が多く備わっているにもかかわらず、設定を放置していると大きな機会損失につながります。
この記事では、初心者でもすぐに実践できるワードプレス(WordPress)のSEO基本設定から、記事投稿時の注意点、アクセス分析までをわかりやすく解説します。読むことで、SEOに強いWordPressブログを構築し、安定した検索流入を実現できる状態を目指しましょう。
WordPressでSEOを始める前に知っておきたい基礎知識
SEO対策を始める前に、まずはその意味や基本的な考え方を理解することが重要です。ここでは、初心者にもわかりやすく、SEOの定義と仕組みを紹介します。これからの設定作業や改善施策の意味を正しく理解するための基盤になる知識です。
SEOとは何かを初心者向けに簡単に理解する
SEOとは「Search Engine Optimization」の略で、日本語では「検索エンジン最適化」と訳されます。Googleなどの検索エンジンで上位表示を目指すための取り組みのことです。
上位表示されることで、検索からの流入が増え、結果的にアクセス数や収益につながります。SEOは大きく以下の2つに分けられます。
- 内部SEO:サイトの構造やHTMLの最適化、キーワード選定など
- 外部SEO:質の高いサイトからの被リンク(評価)など
WordPressでは、特に内部SEOを強化するための機能やツールが豊富に用意されているため、初心者でも始めやすいのが特徴です。
検索エンジンがサイトを評価する仕組みを知る
検索エンジンは「クローラー」というロボットがサイト内を巡回し、「インデックス」というデータベースに情報を保存します。その上で、アルゴリズムによって検索順位が決まります。
主な評価項目には以下のようなものがあります。
- ページのコンテンツの質と関連性
- モバイル対応や表示速度などのユーザー体験
- 内部リンクや外部リンクの構造
- メタ情報の設定(タイトル・ディスクリプション)
つまり、クローラーが巡回しやすく、インデックスされやすい構造を整えることがSEOの第一歩です。WordPressではこうした要素を手軽に整備できるため、初心者でも評価されやすいサイトを構築できます。
WordPressがSEO対策に向いている理由と強み

WordPressは世界中で利用されているブログ・サイト構築ツールですが、特にSEOとの相性が良いことでも知られています。ここでは、なぜWordPressがSEO対策に有利なのか、その根拠と特徴について解説します。初心者でも扱いやすく、成果につながりやすい理由が明らかになります。
検索エンジンに好かれるサイト構造が作れる
WordPressは初期状態でもHTMLの構造が整理されており、検索エンジンに認識されやすい作りになっています。具体的には以下の点がSEOに有利です。
- 見出しタグ(h1〜h6)が論理的に構成されている
- パンくずリストが設置しやすく、内部リンク強化が可能
- 常に最新のSEO動向に合わせてアップデートされる
また、記事ごとにカテゴリやタグを整理できる仕組みがあるため、サイト全体の構造も整理しやすくなります。これにより、クローラーの巡回効率が向上し、インデックスされやすいサイトを簡単に構築できます。
テーマとプラグインでSEO対応が手軽にできる
WordPressには、SEO対策に特化したテーマやプラグインが豊富にあります。たとえば、以下のような機能を持つものが多く見られます。
- HTML構造が正しく、モバイル対応済みのテーマ
- metaタグの自動生成、XMLサイトマップの作成機能
- OGP設定、構造化データ対応
これらの機能をコードを編集せずとも設定できるのがWordPressの強みです。初心者でもSEOに強いサイトを構築しやすく、運用コストが少ないのが大きなメリットといえます。
カスタマイズ性が高く改善がすぐ反映される
SEO対策は継続的な改善が必要です。WordPressは管理画面からの操作でサイトをすぐに更新・修正できるため、改善が非常にスピーディに行えます。
- パーマリンク設定やタイトル変更がすぐに反映
- プラグインの導入・削除も数クリックで完了
- テーマのカスタマイズやウィジェットの調整も柔軟
たとえば、表示速度が遅いと感じた場合でも、キャッシュ系プラグインを導入するだけで改善できます。こうした柔軟性の高さが、SEO改善を定期的に行いたい初心者にとって非常に有用です。
SEO効果を引き出すWordPress初期設定と環境整備
WordPressを導入した直後の初期設定は、SEOに大きく影響を与えます。ここでは、SEO効果をしっかり引き出すために必要な初期設定や環境整備のポイントを解説します。
設定を見直すだけでも、検索エンジンに正しく評価されやすくなるため、必ず押さえておきましょう。
パーマリンク設定でURLを最適化する
パーマリンクとは、各ページのURL構造を指します。WordPressの初期状態では「?p=123」のような動的URLになっていることが多く、SEOには不向きです。
【おすすめのパーマリンク設定】
| 設定項目 | 推奨内容 |
| パーマリンク設定 | 投稿名(/%postname%/) |
| カスタム構造 | シンプルかつキーワードを含むURLが理想 |
短く、意味のあるURLにすることで、ユーザーにも検索エンジンにもわかりやすい構造になります。記事公開後に変更するとリンク切れの原因になるため、最初に必ず設定しておくべき項目です。
検索エンジンにインデックスされる設定を確認する
WordPressには「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」というチェックボックスがあります。開発中にこれをオンにしたまま公開してしまうと、検索結果に表示されないという大きな損失につながります。
【確認手順】
- WordPress管理画面 → 設定 → 表示設定
- 「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」のチェックを外す
この設定を誤っていると、どれだけSEO対策をしても効果が出ないため、ブログ公開前に必ず確認してください。
SEO対策に強いテーマを選んで適用する
WordPressには数多くの無料・有料テーマがありますが、SEO対策に強いテーマを使うことで内部構造の最適化が自動で整備されることが多いです。
【代表的なSEOに強いテーマ】
| テーマ名 | 特徴 |
| Cocoon | 無料・表示速度が速く、SEO設定も充実 |
| SWELL | 有料・デザイン性とSEO性能を両立 |
| AFFINGER6 | 有料・アフィリエイトと集客に強い構造 |
テーマを変更するとレイアウトが崩れるリスクがあるため、早めの段階で選定・導入しておくのが理想です。
必須のSEOプラグインをインストールする
WordPressの機能を拡張するプラグインは、SEO対策にも欠かせません。中でも基本となるプラグインを最初に導入しておくと、設定やメンテナンスがスムーズになります。
【代表的なSEO系プラグイン】
| プラグイン名 | 主な機能 |
| All in One SEO | meta情報、XMLサイトマップ、OGPの設定など |
| Yoast SEO | SEOスコアチェック、パンくずリスト、インデックス制御など |
| SEO SIMPLE PACK | シンプルで初心者向けの設定画面 |
初心者の場合は、機能が多すぎないものを選び、ひとつのSEOプラグインに統一して運用することをおすすめします。設定は後からでも変更できますが、初期導入で方向性を固めておくことで作業効率が格段に上がります。
検索流入アップに欠かせない記事投稿時のSEO設定

記事の内容がどれだけ優れていても、投稿時のSEO設定を怠ると検索順位に反映されにくくなります。
ここでは、記事を書くときに必ず意識すべきSEOのチェックポイントを解説します。1つ1つの設定が検索エンジンにしっかりと伝わるかどうかを左右するため、投稿前の最終確認として活用してください。
記事タイトルと見出しの最適化でSEO効果を高める
検索エンジンは、記事タイトルと見出し(h2〜h3タグ)を重視してページの内容を判断します。そのため、キーワードを適切に含めた構成が必要です。
【タイトルと見出しの最適化ポイント】
- 検索キーワードを左寄せに入れる
- タイトルはPCで30文字、スマートフォンで35文字程度が目安
- 見出しには内容を具体的に表すフレーズを使う
- h2 → h3 → h4 と見出しの階層を守る
たとえば「SEO 記事 書き方」というキーワードを狙うなら、「SEOに強い記事の書き方とは?初心者でもできる5つの手順」などが適切です。わかりやすさとキーワード配置のバランスを意識しましょう。
画像にaltタグを入れて画像検索流入も狙う
画像を多く使う記事では、検索エンジンが画像の内容を理解できるようにalt(代替テキスト)を設定する必要があります。altタグは、視覚障害者の閲覧補助や画像検索にも活用される要素です。
【altタグの設定方法】
- 画像の説明になる自然な文章を記述
- 画像の意図や役割に応じて適切なキーワードを入れる
- 「画像1」や「イメージ」など曖昧な表現は避ける
例えば、「WordPressのSEO設定画面のスクリーンショット」であれば、altタグに「WordPressのAll in One SEO設定画面」と具体的に記述します。この設定だけで画像検索からの流入チャンスが広がるため、必ず毎回設定しましょう。
カテゴリー・タグを整理して内部リンクを強化する
WordPressでは記事にカテゴリーとタグを設定することで、サイト構造を整理し、内部リンクの強化につながります。
【カテゴリ・タグの設定ポイント】
- カテゴリーは1記事に1つ、テーマに合ったものを選ぶ
- タグは2~5個程度に絞って関連キーワードを付ける
- 重複や曖昧な名前は避け、整理して使う
内部リンクが強化されることで、ユーザーがサイト内を回遊しやすくなると同時に、クローラーの巡回効率も上がるため、SEO評価が向上します。カテゴリー一覧やタグアーカイブページも、検索エンジンにインデックスされる重要な資産になるのです。
メタディスクリプションを設定してクリック率を向上させる
メタディスクリプションとは、検索結果に表示される記事の概要文です。ここにユーザーの興味を引く魅力的な文章を設定することで、クリック率が大きく向上します。
【効果的なメタディスクリプションの書き方】
- PCでは120文字、スマートフォンでは90文字程度を目安に、重要な情報は前半に記述する
- ターゲットの悩みやメリットを明確に伝える
- 検索キーワードを自然に盛り込む
たとえば、「WordPressのSEO対策に悩む初心者向けに、簡単な初期設定やおすすめプラグインをわかりやすく解説」など、ユーザー視点を意識した内容にすることが大切です。設定しない場合は自動生成されますが、意図しない文章になる可能性があるため、必ず手動で設定しておきましょう。
WordPress SEOで重要なプラグイン活用方法
SEO対策を効率よく進めるには、WordPressのプラグイン活用が欠かせません。ここでは、SEOの基盤を整えるうえで導入すべき重要なプラグインと、その活用方法を詳しく解説します。
インストールするだけで完了するのではなく、正しい設定を行い、SEOに貢献する状態に保つことがポイントです。
XMLサイトマップを作成し検索エンジンに送信する
XMLサイトマップとは、サイト内のページ構造を検索エンジンに伝えるためのファイルです。これにより、クローラーが効率的にページを巡回・インデックスできるようになります。
【XMLサイトマップの作成と送信手順】
- All in One SEOやYoast SEOなどのプラグインを使って自動生成
- Googleサーチコンソールにログイン
- 「サイトマップ」から、URL(例:https://example.com/sitemap.xml)を送信
特に新規ブログやページ数が多いサイトでは、インデックス促進の役割が大きいため必須の設定です。ページ更新時に自動で反映されるため、一度設定しておけば維持管理も楽になります。
noindexとcanonical設定で低品質評価を回避する
重複コンテンツや質の低いページが増えると、検索エンジンからの評価が下がる可能性があります。noindexタグやcanonicalタグを正しく使うことで、SEOへの悪影響を避けられます。
【代表的な設定シーン】
- noindexを使うページ
- サンクスページ、ログインページ、タグ一覧、アーカイブなど
- サンクスページ、ログインページ、タグ一覧、アーカイブなど
- canonicalを使う場面
- 類似内容の記事が複数あるときの優先URL指定
- 類似内容の記事が複数あるときの優先URL指定
プラグイン(例:All in One SEO、Yoast SEO)で簡単に設定できます。特にnoindex設定はデフォルトで自動適用されていない場合も多いため、慎重に確認しておくことが大切です。
キャッシュ系プラグインで表示速度を高速化する
サイトの表示速度はSEOに直接影響する重要な評価項目の一つです。ユーザーの離脱を防ぎ、モバイルファーストインデックスにも対応するため、キャッシュ系プラグインを導入して高速化しましょう。
【おすすめのキャッシュ系プラグイン】
| プラグイン名 | 主な機能 |
| WP Fastest Cache | 簡単操作でキャッシュ・圧縮・遅延読み込み対応 |
| W3 Total Cache | 高機能でカスタマイズ性が高い |
| LiteSpeed Cache | LiteSpeedサーバー環境でのみ最大限の効果を発揮する |
画像の遅延読み込み(Lazy Load)やHTML/CSSの圧縮、ブラウザキャッシュ設定などを有効にすることで、サイト全体のパフォーマンスが向上します。ページスピードが改善されると、検索エンジンの評価も上がりやすくなるため、導入必須のカテゴリです。
検索順位とアクセス数を分析し改善を繰り返す

SEOは一度設定して終わりではありません。検索順位やアクセス状況を定期的に分析し、改善施策を繰り返すことで、初めて結果につながります。
ここでは、WordPressブログの成果を「見える化」するためのツール導入と、改善サイクルの基本を紹介します。分析に基づいた施策こそが、SEOの成否を分けるカギとなります。
GoogleサーチコンソールとGoogleアナリティクス4(GA4)を連携する
Googleが無料で提供する「サーチコンソール」と「Googleアナリティクス4」は、SEOに取り組むなら必須のツールです。どちらもWordPressと簡単に連携でき、サイトのパフォーマンスを詳細に把握可能です。
【各ツールの役割】
| ツール名 | 主な用途 |
| Googleサーチコンソール | 検索順位、クリック数、インデックス状況、クエリ確認など |
| Googleアナリティクス4 | ユーザーの行動、滞在時間、ページ遷移、流入経路など |
【導入の基本手順】
- Googleアカウントで各ツールに登録
- WordPressに専用プラグイン(例:Site Kit)を導入
- ウィザードに従って連携設定
正しく連携できると、管理画面からデータが確認可能になり、記事ごとの改善や検索クエリの把握に役立ちます。
SEO改善サイクルの回し方を理解する
SEOの効果は時間をかけて現れます。結果が出るまでに1〜3ヶ月以上かかる場合が多いため、定期的な分析と改善のサイクルが重要です。以下の流れを意識して運用を続けましょう。
【SEO改善の基本サイクル】
- データ分析
- Googleサーチコンソールで検索クエリやCTRを確認
- Googleアナリティクス4でユーザーの行動を確認
- 課題抽出
- 表示されているのにクリックされない記事:タイトル・ディスクリプションを見直す
- 滞在時間が短い記事:内容の質や構成を改善する
- 改善施策の実行
- 見出しの追加、内部リンクの強化、キーワードの再調整などを実施
- 見出しの追加、内部リンクの強化、キーワードの再調整などを実施
- 効果検証
- 変更後のCTRや検索順位の変化を追う
このサイクルを繰り返すことで、検索順位の安定化やアクセス増加を継続的に狙うことが可能になります。記事数が増えてきたら、リライトや削除を含めたコンテンツ整理も大切です。
まとめ
ここまで、WordPressを使ったSEO対策の基本から実践までを網羅的に解説してきました。SEOは専門的で難しそうな印象を持たれがちですが、WordPressの構造やプラグイン、テーマの力を活用すれば、初心者でも検索流入を大きく伸ばすことが可能です。
特に重要なのは、初期設定でインデックスの許可やパーマリンクの最適化を行うこと、SEOに強いテーマとプラグインを活用すること、そして投稿時にタイトルやaltタグ、メタディスクリプションを丁寧に設定することです。
さらに、検索順位やアクセス解析のデータをもとに改善を繰り返していけば、自力でSEO成果を出せる状態に近づいていきます。
WordPressでのSEO対策は、正しいステップで進めれば、放置しているよりも圧倒的に検索流入が見込めます。まずは初期設定から見直し、記事投稿や改善のサイクルを意識した運用に切り替えていきましょう。
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